【2026年版】割り算の筆算のやり方を完全攻略!商の立て方から小数まで徹底解説
割り算の筆算は、商をどこに書くのか、掛け算と引き算をどの順番で行うのか、次の数字をいつ下ろすのかが分かれば、複雑な計算でも順序よく解けるようになります。小学生がつまずきやすいのは、計算そのものよりも、数字の位をそろえることや、商に0を書く場面、余りが出たときの処理です。
この記事では、割り算の筆算のやり方を、84÷4の基本問題から、2桁で割る筆算、3桁の割り算、余りのある計算、小数の割り算まで具体例で解説します。文部科学省の小学校学習指導要領解説(算数編)でも、第4学年で整数の除法の筆算を扱い、基本的な計算を基に桁数の多い計算を理解することが示されています。手順を暗記するだけでなく、なぜその位置に商を書くのかまで理解していきましょう。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本の手順:商を立てる、掛ける、引く、下ろす、の順番を繰り返す。
- 間違えやすい点:商を書く位置、商に0が入る場合、余りと割る数の大小関係に注意する。
- 答えの確認:割る数×商+余り=割られる数、の式で検算できる。
【まず基本】割る数と割られる数の違いを理解しよう
割り算の筆算を正しく書くには、最初に式の意味を理解する必要があります。例えば、84個のお菓子を4人で同じ数ずつ分ける場合、1人分は84÷4で求められます。
このとき、数字の役割は次のとおりです。
- 割られる数:分けられるもとの数。84÷4では84。
- 割る数:何人で分けるかなど、分ける基準となる数。84÷4では4。
- 商:割り算で求める答え。84÷4では21。
- 余り:等しく分けたあとに残る数。割り切れる場合は0。
割る数と割られる数を反対にすると、計算の意味が変わります。84÷4は21ですが、4÷84は同じ答えにはなりません。筆算を始める前に、式のどちらの数字が何を表しているのか確認しましょう。
また、割り算の筆算は、基本的に「商を立てる→掛け算をする→引き算をする→次の数字を下ろす」という流れで進みます。割り切れるまで、この手順を繰り返します。
【基本の筆算】84÷4で商の立て方から下ろすまでを解説
まずは、割り算の筆算の書き方を84÷4で確認します。2桁の数を1桁の数で割る、基本的な問題です。
問題:84÷4
最初に、割られる数の84を筆算の中に書き、割る数の4を左側に置きます。商は、割られる数の上側に、計算する位に合わせて書きます。
21
────
4 ) 84
8
──
4
4
──
0
実際のノートでは、数字と計算記号を縦にそろえて書くことが大切です。計算の流れを一つずつ見ていきましょう。
手順1:8÷4を計算し、商の2を書く
84の十の位にある8を見ます。8÷4=2なので、商の2を8の上、十の位に書きます。ここで商を一の位に書いてしまうと、答えの位がずれてしまいます。
手順2:商の2と割る数の4を掛ける
2×4=8です。筆算では、84の十の位の8の下に8を書きます。商の数字を立てたら、必ず割る数を掛けて、どれだけ使ったかを確認します。
手順3:引き算をする
8-8=0です。十の位の計算が終わりました。引き算の結果が0なら、次の位へ進みます。
手順4:一の位の4を下ろす
84の一の位にある4を下ろします。4÷4=1なので、商の一の位に1を書きます。続いて1×4=4、4-4=0となります。
最後に残った数が0なので、計算は終了です。答えは21となります。
このように、割り算の筆算は、商を立てる位置と掛け算・引き算・下ろす順番を守れば、落ち着いて解けます。最初から速く計算しようとせず、一つの段階が終わるたびに次の手順へ進むことが上達の近道です。
【2桁で割る・3桁の割り算】商の位置と0の扱い方を整理
基本の計算に慣れたら、3桁の数を割る問題や、割る数が2桁の問題に挑戦しましょう。数字が増えても、筆算の基本ルールは変わりません。違うのは、どの位から計算を始めるか、商を何桁にするかという点です。
例1:256÷4
最初の数字である2は、割る数の4より小さいため、2÷4では整数の商を立てられません。そこで、十の位まで含めた25を考えます。
- 25÷4=6あまり1なので、商の6を十の位に書く。
- 6×4=24を書き、25-24=1と引く。
- 一の位の6を下ろして16にする。
- 16÷4=4なので、商の一の位に4を書く。
- 4×4=16、16-16=0となる。
したがって、256÷4=64です。割られる数の最も左の数字が割る数より小さい場合は、次の位まで含めて計算を始めることがポイントです。
例2:672÷21
割る数が2桁になるときは、割る数の21が何回入るかを考えます。最初に見る数は67です。21×3=63、21×4=84なので、67に入るのは3回です。
- 67÷21の商として3を立てる。
- 21×3=63を計算し、67-63=4と引く。
- 一の位の2を下ろして42にする。
- 42÷21=2なので、商の一の位に2を書く。
- 21×2=42を引くと0になる。
答えは32です。2桁で割る筆算では、掛け算の結果が割られる数を超えないように、商の数字を選びます。大きすぎる商を立てた場合は、その数字を一つ小さくして計算し直します。
代表的な問題を整理すると、次のようになります。
| 問題の種類 | 計算例 | 特に注意する点 |
|---|---|---|
| 2桁÷1桁 | 76÷3=25あまり1 | 最初の位から商を立て、余りを確認する。 |
| 3桁÷1桁 | 256÷4=64 | 最初の数字が割る数より小さければ、次の位まで見る。 |
| 3桁÷2桁 | 672÷21=32 | 掛け算で商の候補が大きすぎないか確かめる。 |
| 商に0が入る計算 | 408÷4=102 | 途中の位で割り切れなくても、商の0を省略しない。 |
| 余りのある計算 | 77÷6=12あまり5 | 余りは割る数より小さくする。 |
| 小数の割り算 | 4.8÷0.6=8 | 割る数を整数にするため、小数点を両方同じだけ動かす。 |
商に0を書く場合も確認しましょう。
408÷4を計算すると、4÷4=1のあとに0を下ろします。0÷4=0なので、商の十の位には0を書きます。その後、8を下ろして8÷4=2と計算します。答えは102です。
この0を省略すると12になってしまいますが、408÷4=12では正しくありません。商の0は、計算していない位を埋めるための数字です。商が2桁か3桁かを見失わないよう、途中の0も必ず書きましょう。
【余り・小数の筆算】間違えやすい計算を具体例で攻略
整数の筆算を覚えたあとにつまずきやすいのが、余りのある割り算と小数の割り算です。どちらも基本の仕組みを理解していれば対応できますが、余りの大きさや小数点の位置には注意が必要です。
余りのある割り算:77÷6
77÷6を計算すると、6×12=72で、77-72=5となります。6×13=78では77を超えてしまうため、商は12です。答えは12あまり5となります。
余りのある割り算の筆算では、余りが割る数より小さいことを確認します。今回の余りは5で、割る数の6より小さくなっています。もし余りが6以上なら、商を増やせる可能性があるため、計算を見直しましょう。
小数の割り算:12.6÷3
小数を整数で割る場合は、整数の筆算と同じように計算しながら、小数点の位置をそろえます。12.6÷3では、12÷3=4のあとに小数部分の6を処理するため、答えは4.2です。
小数点をどこに書くか迷ったら、割られる数の小数点の位置を意識しましょう。12.6÷3のような計算では、商の小数点を割られる数の小数点と同じ縦の位置に置きます。
割る数にも小数がある場合:4.8÷0.6
割る数が小数の場合は、そのままでは商を立てにくいため、割る数を整数にします。4.8÷0.6では、小数点を割る数と割られる数の両方で右に1桁動かすと、48÷6に変えられます。
48÷6=8なので、4.8÷0.6の答えも8です。割る数と割られる数の小数点を同じ桁数だけ動かしても、商は変わりません。片方だけ小数点を動かすと別の計算になってしまうため、必ず両方を同じように変換してください。
よくある間違いは、次の3つです。
- 商の位置をずらす:何の位を計算しているのかを確認してから、商を書きます。
- 余りをそのままにする:余りが割る数より小さいか確認し、必要なら商を修正します。
- 小数点を片方だけ動かす:割る数と割られる数の両方で、同じ桁数だけ小数点を移動します。
【答えの確かめ方】検算と練習問題で筆算を定着させる
筆算の答えが合っているか不安なときは、検算を使いましょう。文部科学省の小学校算数に関する指導資料でも、余りのある割り算を含め、割る数・商・余りの関係から答えを確かめる方法が扱われています。
基本となる式は、次のとおりです。
割られる数=割る数×商+余り
例えば、77÷6=12あまり5の場合、6×12+5=72+5=77となります。元の割られる数に戻るので、計算は正しいと確認できます。
余りがない場合は、余りを0として考えます。84÷4=21なら、4×21=84となるため、答えが正しいことを確認できます。
検算は、答えが合っているかを確かめるだけでなく、どこで間違えたかを探すときにも役立ちます。例えば、掛け算の結果が間違っていたのか、引き算で数字を取り違えたのか、商の位置をずらしたのかを、計算の順番に沿って確認できます。
割り算の筆算・練習問題
次の問題を、商を立てる位置と掛け算・引き算の手順を意識しながら解いてみましょう。
- 96÷4
- 125÷6
- 864÷24
- 7.2÷0.3
答えと解き方
- 1.96÷4=24:9÷4=2あまり1。6を下ろして16÷4=4と計算します。
- 2.125÷6=20あまり5:12÷6=2のあと、5を下ろします。5は6より小さいため、商の一の位に0を書き、余りは5です。
- 3.864÷24=36:86÷24=3あまり14。4を下ろして144÷24=6となります。
- 4.7.2÷0.3=24:小数点を両方右に1桁動かし、72÷3=24として計算します。
特に2問目は、商の0を省略しない練習になります。125÷6の商を2だけで終わらせたり、25と書いたりすると、位の理解が不十分な可能性があります。商の一の位に0を書く理由を説明できるかまで確認すると、理解が深まります。
小学生向けの家庭学習では、最初から多くの問題を解く必要はありません。まずは1桁で割る問題を数問解き、商の位置を間違えなくなったら、3桁の数や2桁で割る問題へ進みましょう。最後に余りや小数を含む問題を練習すると、段階的に力を伸ばせます。

【割り算筆算やり方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:割り算の筆算では、商をどこに書けばよいですか? A1:商は割られる数の上側に、計算する位をそろえて書きます。例えば84÷4では、最初に8÷4を計算するため、商の2は十の位に書きます。最初の数字だけで割れない場合は、次の位まで含めて計算を始めます。
Q2:割り算の筆算で、商に0が出るのはどんなときですか? A2:途中で下ろした数が割る数より小さく、商が0になる位があるときです。408÷4では、4÷4=1のあとに0を下ろすため、商の十の位に0を書きます。この0を省くと位がずれてしまいます。
Q3:余りのある割り算の答えは、どうやって確かめますか? A3:「割る数×商+余り=割られる数」で確認します。77÷6=12あまり5なら、6×12+5=77となります。また、余りは必ず割る数より小さくなければなりません。
まとめ:【プロの結論】筆算は「位・手順・検算」で確実に解ける
割り算の筆算を身につけるうえで大切なのは、計算の速さよりも、数字の位と手順を正しく理解することです。商を立てる位置を決め、掛け算をして引き算を行い、次の数字を下ろす。この流れを守れば、2桁で割る筆算も、3桁の割り算も、基本の考え方を応用して解けます。
余りが出たときは割る数との大小関係を確認し、商に0が必要な場面では省略しないこと。小数の割り算では、小数点を動かすルールを守ることが重要です。最後に「割る数×商+余り=割られる数」で検算すれば、計算の正しさを自分で判断できます。
まずは84÷4のような簡単な問題から始め、商の位置、掛け算、引き算、下ろす順番を声に出して確認してみてください。手順を説明しながら解けるようになれば、単に答えを覚える段階を超え、初めて見る問題にも対応できる力が身につきます。 (出典: 割り算 筆算 やり方(Yahoo!ニュース))